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唐沢寿明主演映画『杉原千畝 スギハラチウネ』初日舞台挨拶


12月5日(土)、映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の初日舞台挨拶が行われ、主演の唐沢寿明が出席しました。

第二次世界大戦中、赴任地リトアニアでユダヤ難民にヴィザを発給し、6000人の命を救ったといわれる外交官・杉原千畝氏。彼の壮絶な生涯をつづった本作は、これまであまり語られていない、インテリジェンス・オフィサーとして危険な諜報戦に身を投じた杉原氏の姿も描く新しい試みがなされています。10月にはリトアニアにてワールドプレミアが敢行され、映画を鑑賞して涙を流す方も多く、スタンディングオベーションが5分以上鳴り止まない盛況ぶりでした。また11月には杉原氏が生前学んだことのある早稲田大学大隈記念講堂にて舞台挨拶が実施され、上映後1000人のお客さんから温かい拍手が沸き起こりました。

初日舞台挨拶では、「今日はこんなにたくさんの方に集まっていただいて、感無量です。ありがとうございます」とコメント。

撮影中の裏話を聞かれると、
「撮影の直前に英語のセリフが変わったりすることがあったので、今までにない集中力を使いました。日本語のセリフでも、直前に変更になると頭の中で考えなければいけなかったりするので、英語の場合はさらに大変でした。でも、確かに変更したセリフの方がナチュラルな英語になっていたので、結果的にはよかったですよ。」とエピソードを明かしました。

また、杉原千畝という実在の人物を演じたことについて
「杉原さんは(諜報活動をしていたこともあり、)資料があまり残っていなくて、情報が少ない方なんです。限られた情報の中で演じるのはとても苦労しました。寡黙でいつも優しい方という文献もありますが、杉原さんの肉声からはすごく熱い一面を感じました。」と話しました。

さらにこの日は、杉原氏から実際にヴィザを受け取り生き残ることができた通称“スギハラサバイバー”であるシルビア・スモーラー氏がこの日のために緊急来日しました。スモーラー氏は、1940年、実際に杉原千畝からヴィザを受け取り、福井県敦賀市を経由してアメリカに亡命。医学博士として成功したのち、日本にも再来日し自身のヴィザを岐阜県八百津町に寄贈するなど、歴史の生き証人である人物です。
本作を鑑賞したというスモーラー氏が、「杉原さんは私だけでなく、私の家族を救った命の恩人です。唐沢さんは繊細な感情を持つ彼の心を豊かに表現していて、唐沢さんと杉原さんがごちゃごちゃになるくらい、私の中では同じ人物になっています」と語ると、唐沢は「お元気でいらっしゃることが本当によかったです。改めて杉原さんがすごい人だったんだなと感じます」と感慨深げに話しました。