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杉咲花 第40回日本アカデミー賞授賞式


3月3日(金)に行われた、第40回日本アカデミー賞授賞式に、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で新人俳優賞、優秀助演女優賞を受賞した杉咲花が出席した。

“死にゆく母と、残される家族の愛と絆”を描いた本作で杉咲は、いじめに遭う気弱な性格の少女から、さまざまな壁に立ち向かい強くたくましく成長する、宮沢りえさんとオダギリジョーさんの娘・安澄を演じている。

授賞式の冒頭、モノトーンの花柄ドレスで会場に現れた杉咲は、新人俳優賞・優秀助演女優賞で2度レッドカーペットを歩き、優秀助演女優賞で名前を呼ばれステージに登壇すると、司会の安藤サクラさんから宮沢さんと言い争うシーンについて訊かれ、「テストとリハを重ねていたんですが、撮影後にお母ちゃんが抱きついてきてくれて、仲直りしました」と撮影秘話を明かし、杉咲にとって宮沢さんは「ほんとうにお母ちゃんでした。撮影が終わった今でもすごくお世話になっていて、この映画のように血のつながりを超えた関係でいられています」と話し、宮沢さんデザインのTシャツをプレゼントされたエピソードも披露した。

優秀助演女優賞にノミネートされた中から選ばれる最優秀助演女優賞で、再び名前が呼ばれると、「本当にありがとうございます。今日を迎えるのが怖くて、二週間ぐらい寝られず、やっと寝られても悪夢を見たりしていました」と不安だった気持ちを吐露。
授賞式前日に宮沢さんにメールで不安な気持ちを打ち明けると、「どんな結果であっても得たものは変わらない」と励まされ、授賞式に臨んだと話し、「一番幸せなのは、この作品に携わらせていただけたことですが、賞をいただけてやっぱり嬉しいです。本当にありがとうございます」と涙ながらに受賞の喜びを語った。

さらに、新人俳優賞も受賞し、最優秀助演女優賞とのW受賞を受けて、「本当にびっくりしました。ここに今立てていることを、本当に幸せに感じています。お母ちゃんのお陰です」とコメント。

また、舞台出演のため途中退席された宮沢りえさんが最優秀主演女優賞に輝くと、中野量太監督と杉咲が代理でステージに登壇。
母娘で最優秀賞受賞となった杉咲は「本当にうれしいです。りえさんから教えていただいたことがたくさんあって、それはこの先ずっと忘れられないことばかり。お母ちゃんはやっぱりすごいなと思いました。お母ちゃんに成り代わって、映画を見てくださった方々、ありがとうございました。皆さんのおかげです」とスピーチし、感謝の気持ちを伝えた。