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山崎育三郎 ミュージカル『トッツィー』日本初演開幕前日囲み取材



2024年1月9日(火)に行われた、ミュージカル『トッツィー』日本初演開幕前日囲み取材に山崎育三郎が出席した。



原作は、ハリウッドの名優ダスティン・ホフマン主演で有名な1982年公開映画「トッツィー」。売れない中年男優が知恵を巡らせて女装したところ、一躍大人気スターになってしまうというアメリカン・ジョークたっぷりの大ヒット映画が、時と場所を現代のブロードウェイの舞台に置き換え、装いもあらたにミュージカル・コメディとして生まれ変わり瞬く間に話題沸騰。2019年のトニー賞ミュージカル部門においては、最優秀脚本賞、主演男優賞受賞をはじめ計11部門にノミネートされ、高い評価を獲得した。
音楽・歌詞のデヴィッド・ヤズベック、脚本のロバート・ホーン、演出のスコット・エリス、振付のデニス・ジョーンズといった、現代のブロードウェイで活躍する、超一流の作家とクリエイティブが集結して作られたミュージカルが日本に初上陸し、2024年1月、日生劇場公演を皮切りに約3か月にわたる日本公演が開幕する。

主演のマイケル・ドーシー&ドロシー・マイケルズ役を務める山崎は「初めて稽古場で本読みをした時に演出のデイヴが、みんながあまり笑っていないことにびっくりしていて、これは大丈夫か、本当に不安だっていうところからスタートしたのですが、みんなでこの作品はいけるぞ、絶対にお客様に楽しんでもらえるという確信を持ちながら稽古は進んでいきました。実際にお客様が入ってようやく完成する舞台なので、皆さんがどのように受け止めてくださるかというのが、すごく楽しみです」とコメント。

日本初演の大変さについて「コメディなので、英語をそのまま日本語訳すると、なかなか観客に伝わりづらい表現が沢山あって。実際にみんなで何回も話し合いをしました。何回台本が変わったか、もう思い出せないぐらい変わって。でもここに日本を代表する芸人さんがいらっしゃって(マックス・ヴァン・ホーン役のおばたのお兄さん、ロン・カーライル役のエハラマサヒロさん)間の取り方や、お笑いはこういう風に作っていくんだよという講義をしていただいたので、すべったらこの2人のせいです(笑)」と冗談で会場を盛り上げ、「演出のデイヴやみんなでテーブルを囲んで何度もセリフについてディスカッションして。みんなでこのセリフがいいんじゃないかと言いながら、1つ1つ組み立てていきました。デイヴは何も否定しないというか、やったことを全部受け止めてくれて、じゃあそれやってみようと言ってくださり、ただ設定はニューヨークなので、そこはちゃんと守りながらやっていきました」と語った。

また、ドロシーを演じていて日常生活への影響があったかと聞かれると「足がガニ股ではいられなくなっていて。最近もテレビ番組に出させていただいた時に、自分では気づかないのですが足が」とスカートをまくり上げながら「足、綺麗でしょう?(笑)こうやって(揃えて)座っていて。男性の格好をしているのですが、気づかないうちにやっぱりドロシーになっている瞬間はありますね」と話し、演じる上での大変さを「早替えが30回あるので、ぜひ舞台裏をみんなに見てほしいっていうぐらいスタッフさんにF1のピットのように、メイクからネイル、イヤリングを付けたり全部やっていただくので、その舞台裏が本当に大変です」と明かした。



最後にキャストを代表して山崎は「2024年は震災があり、被災された皆さんには1日も早く、心穏やかに過ごせる日々がくるといいなと本当に心から祈っております。僕達は明日、初日を迎えますが、当たり前にある日々というのは当たり前ではなくて、1回1回、今日の公演で本当にやりきったと思えるような、そんな公演を目指して大切に演じていきたいなと思っております。このカンパニーとして劇場に募金箱を置かせていただきますので、少しでも寄り添うことができたらなと思っております。この公演は3月30日まで岡山公演の最後まで、みんなで走り抜けられるように、沢山の愛とハッピーと笑いを皆さんに届けたいと思いますので、ぜひ最後まで応援してください。今日は本当にありがとうございました」と力強くメッセージを送った。