成海璃子 舞台『鉈切り丸』公開舞台稽古
11月7日(木)、成海璃子が出演する舞台『鉈切り丸』の公開舞台稽古が行われました。
稽古前の囲み取材では、
「体力勝負なので、痩せたかもしれません。体調を大切にして乗り切りたいです」
と意気込んでいました。
また、森田剛さん演じる源範頼と体当たりで挑むシーンもありますが、
「楽しいです。“可哀想の極み”みたいな役なので、ボロボロになろうと思います」
と、力強く語りました。
鉈切り丸とは、顔に痣、背中には瘤、さらには片足を引きずって歩く、姿の醜い源範頼の幼名。なぜ鉈切り丸という名がつけられたのかは、胸が痛む深いエピソードとともに劇中で明らかになります。
成海演じる巴御前は、範頼に夫である木曾義仲を殺されたことを恨み、そして範頼の悪逆非道なさまを憎み、復讐を誓います。
甲冑を付けた勇ましい殺陣シーンと、気丈に振舞うなかでふとみせる女性らしい様子を見事に演じ切っていました。
範頼は、他人の心を意のままに操り、どこまでも悪を貫く非情さがありますが、その中に愛を知らずに生きてきた孤独感や劣等感がにじみ出ており、見ごたえたっぷりのダークヒーローでした。
そしてラストの、舞台とは思えない大がかりな仕掛けで繰り広げられる圧巻の大立ち回りは必見です!
11月30日(土)まで東急シアターオーブで上演される『鉈切り丸』をぜひご覧ください。