杉咲花 映画『トイレのピエタ』初日舞台挨拶
6月6日(土)、映画『トイレのピエタ』の初日舞台挨拶が行われ、杉咲花が出席しました。
本作は、手塚治虫氏が死ぬ直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされ、松永大司監督が完全オリジナルストーリーで描いた物語。RADWIMPSのリード・ボーカル&ギターの野田洋次郎さんが主演を務め、杉咲はヒロイン・真衣を演じます。余命宣告をされた青年・園田宏(野田さん)と孤独な少女・真衣が経験する、恋ではない恋。「私が生きてるんだから生きろ」という真衣の叫びは、いつしか宏に力を与えていきます。青春の儚さと生命力にあふれ、生と死がスパークする切ない映画です。
舞台挨拶では、
「松永監督の演技指導は厳しかったのですが、本当に素晴らしい監督で、こんなに愛情をもって私を最後まで信じてくださった監督は初めてでした。監督と出会えたことは私の大きな財産です」と涙ぐむ場面が見られました。
劇中で印象的な、金魚を放ったプールで真衣が泳ぐシーンについては
「現場に入る1か月前からプールに通いました。監督からは泳ぎ方について細かい演出はなかったので、自由に20分くらい泳ぎ続けて撮影しました」とエピソードを明かしました。
また物語にちなみ、宏と真衣のような“魂の出会い”をした経験があるか聞かれると、
「母親との出会いですね。母がいなかったら私はここにいないので、魂のつながりを感じます」と答えました。
その後はスペシャル企画として、会場のお客さまからの質問に直接答える時間が設けられました。野田さん、監督ら登壇者は「作品を描くうえでいちばん力を入れたところはどこですか?」「作品を作る前と後の心の変化はありましたか?」などの質問を受け、それぞれ思いを語りました。