唐沢寿明 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』追加キャスト発表会見
2月15日(月)、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の追加キャスト発表会見が行われ、唐沢寿明が出席しました。
本作は、ヒロイン・小橋常子(高畑充希さん)が、生前の父が教えてくれた「当たり前の暮らしがいかに大切か」という教えを胸に、2人の妹と母を守って激動の昭和を駆け抜けて行く奮闘記で、大橋鎭子氏や花森安治氏をはじめとする雑誌「暮しの手帖」の創業者たちの軌跡がモチーフになっています。
戦後、焼け野原の東京で常子は「女のひとたちのために雑誌をつくりたい」と家族とともに出版社を設立。「あなたの暮し」という1冊の生活雑誌を作って世に送り出します。食べ物も衣服も不自由な戦後の日本で、さまざまな工夫をして暮らしていけるように実用的な記事が多く載せられた「あなたの暮し」は、常子たちが生活の中で見つけた知恵に満ちていました。やがてその雑誌は、魂のパートナーである花山伊佐次の助けを借りながら、高度経済成長期を生きる女性たちに欠かせない雑誌へと成長していきます。
唐沢は「戦中・戦後編」に登場する、「あなたの暮し」創業者メンバーにして本誌の代表的編集長である花山伊佐次を演じます。
花山は戦時中、大政翼賛会の広報部長として国策宣伝に関わり、「ぜいたくは敵だ」「あの旗を撃て」などのコピーを考案し、「欲しがりません勝つまでは」などの標語もコーディネートしました。
戦後は、国民を扇動したことに深い贖罪意識を持ち、その責任感が、すべてを失った敗戦国日本の人々の暮らしをサポートする実用雑誌「あなたの暮し」創刊への情熱につながっていきます。
天才的なセンス、美術的才能、文学的才能に恵まれ、「あなたの暮し」のカリスマ的編集長として、時に常子と対立、時に共闘しながら、100万部雑誌へと導いていきます。
会見では、花山役のモデルになった花森氏が、スカートを履いたりおかっぱ頭にしたり、 女性的な身なりをしていたことに触れ、
「花森さんは非常に個性的な方で、本当に僕でよかったのか分かりませんが…(笑)、精一杯主人公を支えていけるよう、頑張りたいと思います。ご本人をそのまま描きたいのではないと説明を受けましたが…、花山もかなり“変わった”衣装です。台本を読んで自分なりに役と向き合い、笑うところは笑っていただけるよう、また感動するところは感動してもらえるように演じたいです」と話しました。
『とと姉ちゃん』は4月4日(月)8:00スタートです。