上杉柊平 舞台『豊饒の海』初日前会見&公開フォトコール
11月7日(水)に行われた、舞台『豊饒の海』の初日前会見&公開フォトコールに、上杉柊平が出席した。
三島由紀夫が死の直前に完成させた「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4部からなる大長編小説『豊饒の海』。今回、史上初の試みとして4部全てを再構築し、ひとつの舞台作品として上演する。
軸となるのは東出昌大さん演じる「又、会ふぜ。きつと会ふ。滝の下で」という言葉を残し、20歳で命を落とした松枝清顕で、その転生のしるしである三つの黒子をもつ松枝清顕の生まれ変わりとして出演する上杉は「この作品はいつ誰と観るか、どのタイミングで観るかによっても見方が変わってくると思います。皆さんの人生に置き換えて頂けるような、何か心にひっかかる作品になっていると自信を持って言えるのでぜひ、楽しんで頂けたらと思います」とコメント。
また稽古を振り返って、「著者である三島由紀夫さんは僕にとって神格化されていて、距離のある人物だと思っていましたが、演出のマックス・ウェブスターさんは1人の人間の作品としてこの舞台を手掛けられたので、僕にとって、これからの人生においても大切な濃い稽古になりました」と思いを語った。
現在上演中の舞台では、シンプルな中にもデザイン性に富んだ幻想的な空間の中で、様々な表情を浮かべ感情を揺さぶる上杉の演技が見所となっている。
舞台『豊饒の海』は12月2日(日) まで紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演。