菅野美穂 映画『明日の食卓』初日舞台挨拶
2021年5月28日(金)に行われた、映画『明日の食卓』初日舞台挨拶に菅野美穂が出席した。
数々の受賞歴のある椰月美智子氏の同名小説を原作に、子を持つ親なら誰もが直面する問題を社会派エンタテインメントの旗手である瀬々敬久監督が映画化した本作で二人の息子を育てる留美子役として主演を務めた菅野は「本日はこのような状況の中、劇場に足を運んでいただきありがとうございます。公開できるだろうかという気持ちで過ごしてきましたのでこうして映画館でお会いできることをうれしく思います。コロナ禍のなかで物語のもつ力を改めて感じ誰かの元気のもとになるといいなと思いながら今日の日を待っておりました。楽しんでいただけたらと思います」と挨拶した。
留美子の夫である豊役を演じた、和田聰宏さんとの共演について質問された菅野は「豊は子どもとは遊んでくれるのですがお酒ばっかり飲んでやってほしいことをやってくれない旦那さんです。夫婦のことは二人にしかわからないことがあって留美子もよくなかったところは絶対にあると思いますし、育児は本当に毎日ギリギリのことなので、私も留美子の気持ちがわかる部分もありました。極限状態のケンカのシーンでは和田さんがしっかりと受け止めてくださったおかげで私も全力で演じることができました。
監督がモニターをご覧になっていて熱量が上がる瞬間がありやりがいのあるシーンができてるなと思いながら演じていました」と振り返った。
最後に菅野は「このお話の中の女性たちには観てくださる方が日々抱える孤独感やモヤモヤなどが自分だけではないんだと思ってもらえるようななにかがあると思います。大きな声で劇場にいらしてくださいとは言いづらい世の中でみなさんがこうしてこの場にきてくださったことに私もすごく励まされました。本当にこの映画の出会いに感謝しています。今日はどうもありがとうございました」とメッセージを送った。