市川知宏・入江甚儀 舞台『これだけはわかってる~Things I know to be true~』囲み取材
2023年6月30日(金)に行われた、舞台『これだけはわかってる~Things I know to be true~』囲み取材に市川知宏と入江甚儀が出席した。
6月30日(金)~7月9日(日)まで東京芸術劇場シアターウエストにて上演する『これだけはわかってる~Things I know to be true~』は、家族同士が交差しぶつかり合いながら互いに成長していく姿を、1年を通して描いた海外傑作戯曲。父親や母親の考えがあり、さらに、その両親の理解の範囲を超える子供たちの考えもある。それぞれの思いゆえのコミュニケーションの難しさや、少しずつ変化していく家族の様を会話劇で魅せる。
本作を上演する「tsp NextStage」は、次世代を大いに期待される新進気鋭の演出家と、実力派キャストで海外翻訳戯曲を上演する企画であり、第二弾公演では、第一弾に続き荒井遼が演出を務める。
IT系のエンジニアである長男・マーク役の市川は、初日を迎える今の気持ちを「僕は初めてこの脚本を拝見した時、結構衝撃で。すごくいい作品で改めてこの家族というものを見つめ直したいなと思ったきっかけをいただいた作品で、今日初めてお客様に届くことが嬉しいですし、やっぱり自分が読んだ時に感じた衝撃以上のものをお客様に届けられるかどうかという、ちょっと不安の入り混じった感情でいます。けれど、やってきたことは絶対間違いないと思うので、この6人とスタッフの皆様で、衝撃をお客様に届けられるように精一杯頑張りたいと思っています」と話し、金融関係で働いている次男・ベン役の入江は「今日は皆さんありがとうございます。本当にいい戯曲で、この作品に参加できた時から嬉しかったですし、今夜初日を迎えることができて本当に嬉しく思います。家族だからこそ言えなかったこと、でも向き合わなくちゃいけないこと、言うべきことっていうものが、この作品のテーマでもあり、お客さんに届けなくちゃいけないことだなと僕たちは思っております。ぜひ帰り道に少し前向きな気持ちになっていただいて、家族との関係を見つめ直すきっかけになれたらいいなと思っております」とコメント。
これからいらっしゃる観客に向けて市川は「もちろん色々なお客様に来ていただきたいのですが、僕自身演じるマークが劇中で親を超えなきゃいけない、超える瞬間があるので、ぜひ一歩踏み出したいけれど家族に遠慮があって踏み出せないとか、親を振り払ってでも自分の道を進みたいと悩んでいる方にもぜひ観ていただきたいです」と語り、入江は「今回配信がなく、DVDになることもないかもしれません。全11公演しかないので絶対観に来た方がいい舞台だと心から思っています。この作品を観た後の人生って華やかになると思います。これだけはわかっています」とタイトルにかけて呼びかけ、会場の笑いを誘った。