山崎育三郎 ミュージカル『トッツィー』製作発表記者会見
ミュージカル『トッツィー』製作発表記者会見に山崎育三郎が出席した。
原作は、ハリウッドの名優ダスティン・ホフマン主演で有名な1982年公開映画「トッツィー」。売れない中年男優が知恵を巡らせて女装したところ、一躍大人気スターになってしまうというアメリカン・ジョークたっぷりの大ヒット映画が、時と場所を現代のブロードウェイの舞台に置き換え、装いもあらたにミュージカル・コメディとして生まれ変わり瞬く間に話題沸騰。2019年のトニー賞ミュージカル部門においては、最優秀脚本賞、主演男優賞受賞をはじめ計11部門にノミネートされ、高い評価を獲得した。音楽・歌詞のデヴィッド・ヤズベック、脚本のロバート・ホーン、演出のスコット・エリス、振付のデニス・ジョーンズといった、現代のブロードウェイで活躍する、超一流の作家とクリエイティブが集結して作られたミュージカルが日本に初上陸し、2024年1月、日生劇場公演を皮切りに約3か月にわたる日本公演が開幕する。
主演のマイケル・ドーシー＆ドロシー・マイケルズ役を務める山崎は劇中曲を披露。マイケルからドロシーへの早着替えを行い、パワフルに歌い上げると会場からは拍手が沸き起こった。
その後の会見で「皆様、本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。いよいよミュージカル『トッツィー』が来年開幕ということで、すごくワクワクしております。今回このミュージカルは出演者、私も含めて厳しいオーディションを通って集まったメンバーでございます。作品が華やかで楽曲が美しくて脚本が笑えて、本当にこれぞミュージカル、ミュージカルの全てが詰まった作品でございますので、2024年『トッツィー』が皆様と一緒に最高のスタートが切れたらと思っております」と挨拶。
ドロシー姿で登壇した山崎に役柄と本人の中で、誰の心情で会見に臨まれているかと聞かれ「半分ドロシー、半分育三郎で『ドロ三郎』といった感じでしょうか」とジョークを交え「普段の感じで喋るのも違う気もするし、ドロシーすぎても内容が入ってこないかもしれません。絶妙なところで今はいるようにしています」と明かした。
役柄に共感できる部分を「元々人見知りで、いつも母親の後ろに隠れているような子供だったのですが、ミュージカルに出会うことで自分じゃない何かに入り込んで人前に出た時に、すごく堂々といることができて。ドロシーの格好をすると緊張せずに、自分が開放的になれる瞬間があるので、この感情が共通点かなと思います」と語り、注目してほしいところについて「今までミュージカルで歌ったことがない音域、女性のキーで歌うという挑戦をするので頑張っていきたいです」と答えた。
オーディションに参加したという山崎は「ドロシーのナンバーを英語で歌わせていただいたのですが、2年ぐらい前から発声をもう一度勉強し直して、ソプラノのキーを出すトレーニングをしたりと、かなり頑張りました」と振り返り、最後はキャストを代表して「今日はありがとうございます。稽古が始まった段階で東京のチケットが完売するぐらい、皆様の期待が大きいということで僕達は期待を超えるものを作っていきたいと思いますし、
大阪、名古屋、福岡、岡山でも爆発して『トッツィー』伝説を作りたいと思います」と意気込みを述べた。