杉咲花 映画『52ヘルツのクジラたち』完成披露舞台挨拶
2024年2月13日（火）に行われた、映画『52ヘルツのクジラたち』完成披露試写会に杉咲花が出席した。
杉咲花を主演に迎えた成島出監督最新作『52ヘルツのクジラたち』が3月1日（金）全国公開する。町田そのこによる原作「52ヘルツのクジラたち」（中央公論新社）は、2021年の本屋大賞を受賞し、累計発行部数100万部目前の圧巻の傑作ベストセラー小説。＜52ヘルツのクジラ＞とは、他の仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラのこと。しかし、そんな「世界で最も孤独なクジラ」たちにも、その声なき声に耳をすませてくれる相手がきっといる。その声はいつか届く─。
主人公・三島貴瑚を演じる杉咲は「こんにちは。三島貴瑚を演じました杉咲花です。この日を迎えられて感慨深いです。来てくださってありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶し「自分にとっては本当にかけがえのない出会いになりました。この物語の中で描かれていることを1つ1つ知っていくにつれて、自分がもしかしたら今まで見えていなかったかもしれない存在の周波数、自分が聞こえる周波数が少しだけ広がったんじゃないかなと思ったりもしていて。すごく大切な出会いになったなと思います」と作品に参加した思いを感慨深く語った。
牧岡美晴役の小野花梨さんとはプライベートでも親交があるそうで「友達が仕事場にいる感覚が慣れなくて、小っ恥ずかしさもあったのですが、お芝居が始まった時に役としてそこに存在してくれている花梨を見て、背筋が伸びる思いでした」と話し、岡田安吾役の志尊淳さんとの共演を「意思を共有しながら安吾としてのまなざしをカメラが回っていないところでも向け続けてくださって、 絶対的な味方としてそこにいてくださるんです。見守るっていうこともそうですし『今の大丈夫そうだよ』だったり、『こうでもいいんじゃないか』というアドバイスをくださることも含めてサポートに徹してくださっていて、こんなに素敵な共演者さんと出会えたことが幸せですし、なにより身を捧げて役を演じられた姿に尊敬しかないですね」と振り返った。
また、ストーリーにちなみ、自分を元気にするアイテムを聞かれた杉咲は“サウナスーツ”と書いたボードを掲げ「家にウォーキングマシーンがあって、よく運動するんですけれど、サウナスーツがすごくいいって聞いたので最近購入して運動しています。汗をすごくかいて運動すると頭がスッキリするなと思いました」と明かし、最後は「私達は、この物語を本当に大切に思っていて、どんなふうに届けられるのだろうかっていうことを議論し続けてきました。本当に色々なことが描かれているんですけど最後には、光を見出そうとする姿を描き切れるだろうかというところにみんなで、今できる限りの力を注いできたと思っています。きっと、色々な感想があると思っていて、そこでの気づきを、自分自身の人生だったり、この先の関わっていく、ものづくりにフィードバックしていけたらいいなって思っています。観てくださる方々が、この物語を必要だと思ってもらえたとしたら、こんな映画があったよっていうことを 誰かに教えてもらえたら嬉しいです。隣にいる人のことを想像できるような作品になっていたらいいなと思います。今日は足を運んでくださって本当にありがとうございました」とメッセージを送った。