菅野美穂
陸前高田往訪レポート2015
東日本大震災以降毎年被災地を訪ねて支援活動を行っている菅野美穂が、2015年4月に岩手県陸前高田市を訪れました。
今年は、「NPO法人総合型りくぜんたかた」主催のヨガ教室に参加。
「NPO法人総合型りくぜんたかた」は、陸前高田市にて、地域住民の誰もがいつでも世代を超えてスポーツ・文化活動に親しむことのできる環境作りに取り組むために2012年に設立された団体で、ウォーキング教室やダンスレッスンなど、さまざまな活動を行っています。
ヨガ教室では、菅野とも親交があるインド出身のヨガ講師、アニール・K・セティさんを招き、地元の方々とヨガを楽しみました。
セティさんが教えるヨガの6つの基本
・立つ
・ねじる
・四つん這い
・うつ伏せ
・仰向け
・リラックス
を体験し、心も身体も元気になった参加者の皆さんは自然と笑顔が溢れていました。
その後は、参加者の方々とのランチ会を開催。ヨガのことや日々の暮らしのことなど、さまざまな話題で地元の方々とコミュニケーションをはかり、交流を深めました。
ランチ会で菅野は、
「震災からおよそ4年経ちましたが、去年に比べて復旧作業の状況などずいぶん変わったなと思います。でも一方で、目に見えないところでなかなか前に進まない問題もたくさんあると思います。今後もこうして時間を作って皆さんに会いに来れたらなと思っています。これからも大変なことがたくさんあると思いますが、私自身も出来ることをしていきたいです」
と話し、
セティさんは、
「30年間日本に住んでいるのですが、東京にいると、正直こちらの状況はあまり見えてきません。実際に来てみて感じることは、『東北の方々はたくましい』ということです。私たちが思っている以上に皆さんは頑張っていらっしゃると思うので、これからも諦めずにいてほしいです。今日私を呼んでくださったことに感謝します。今日教えたヨガを毎日やって、笑って過ごしてください」
とメッセージを送りました。
またこの日は、菅野が昨年訪れて園児たちに絵本の読み聞かせを行った「高田保育所」にも向かいました。
高田保育所は震災で津波の被害に遭い、園舎などがすべて流されてしまった保育所で、現在は高台にある別の保育園で運営されています。
菅野は東京からのお土産を渡し、再会を喜びました。
今回菅野が訪れた地域では、現在造成工事が行われています。
排水整備はまもなく終了しますが、土をベルトコンベアで運び、海岸一帯を底上げする盛土作業は、資材納入が難しい状況でスムーズに進められず、全体の3割程度まで終了しているという現状です。