杉咲花 第90回キネマ旬報ベスト・テン表彰式
2月5日(日)に行われた、第90回キネマ旬報ベスト・テン表彰式に杉咲花が出席しました。
キネマ旬報ベスト・テンは、世界的にみても長い歴史を持つ映画賞で、映画評論家や新聞記者、映画雑誌編集者などから選抜した120人前後の選考委員によって行われ、年齢や所属の幅も広いことから、当年の映画界の実勢を反映する最も中立的で信頼に足る映画賞とされています。
『湯を沸かすほどの熱い愛』で助演女優賞を受賞した杉咲は、表彰式の冒頭に花束とトロフィーを受け取り、「皆さん、今日は本当にありがとうございます。杉咲花です。すごく重いトロフィーでびっくりしました。自分にとって特に重要な出会いとなった『湯を沸かすほどの熱い愛』の撮影では、中野監督から現場に入って演出を受けるだけではなくて、深いところで愛情を受け取ったり、お互いを信じ合ったりして、一日一日乗り越えていく感覚で最後まで過ごすことができました。また、お母ちゃんを演じられた宮沢りえさんは、カメラに映っていない時でもお母ちゃんとして接して下さって、そこに何度も救われました。名前を挙げるときりがないくらい、この作品に愛情を持った温かい人々しかいない現場で、そんな作品に巡り会えただけでも本当に幸せなことなのに、こんな素敵な賞をいただくことができて、すべての出会いに、ただただ感謝しかありません。私はまだまだ未熟なところばかりなんですが、これからも一つ一つ丁寧に向き合っていけるように頑張ります。本当に今日はありがとうございました」と挨拶。
司会の方から“宮沢さんの娘に成りきる為に、撮影前からいろいろとされていたようですが”と話を振られ、「まず、りえさんと一日一回は必ずメールをして写真を送り合うこと、敬語を止めること、お母ちゃんと呼ぶことを監督から伝えられました」とコメント。
“やってみていかがでしたか?”という質問には、「どの現場でもなかなかそういう役作りはできることではないので、やってみて自分にとても向いているなと思いました。本当に有り難かったです」と答えました。
杉咲の表彰後、同作で主演女優賞を受賞された宮沢りえさんの表彰が行われ、サプライズで中野監督が花束を二つ持ってステージに登場。
杉咲も舞台中央に呼ばれ、宮沢さんと一緒に花束を受け取り、司会の方から“どんな監督ですか?”と質問を受けると、「ほんとに優しいです。“花だったらできるから、大丈夫だから”って常に信じてくれていました。あと、大事なシーンを撮ってる時に、興奮すると鼻息が荒くなることがありました(笑)」とコメントしました。