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杉咲花 映画『青くて痛くて脆い』初日舞台挨拶



2020年8月28日(金)に行われた、映画『青くて痛くて脆い』の初日舞台挨拶(全国47都道府県、111の劇場で生中継)に杉咲花が出席した。

2018年「二十歳が一番読んだ小説」に輝きベストセラーに選ばれた、住野よる氏の第5作目となる名著『青くて痛くて脆い』の実写映画化である本作で、杉咲はヒロインの秋好寿乃を演じ、吉沢亮さんとともにW主演を務めた。

舞台挨拶の冒頭で杉咲は「住野よるさんの原作小説を発売されてすぐに読み、秋好という役をやれたらいいなと思っていたら、本当に演じさせていただけることになりました。去年の今頃に撮影した本作がようやく公開を迎えることを本当にうれしく思います」と喜びを語った。

本作で演じた役柄に受けた影響を聞かれると、「撮影中は秋好として笑っているシーンが多かったのでいつも以上にポジティブに楽しい気持ちで現場を過ごすことが多かったです」と答えた。

さらに、吉沢さんと笑い合ったシーンについて聞かれると「監督からは『向かい合ってとにかく長い時間笑っていてください』と言われていたので、吉沢さんと笑うシーンって難しいですよね、と話していました。その時に、吉沢さんが爆笑することを求められたデビュー当時の撮影のお話をしてくださって、そのエピソードが本当に面白くて、そのおかげでずっと笑っていられました」と撮影現場の思い出を振り返った。

嘘と悪意にまみれながら復讐を果たしていく本作のストーリーになぞらえて、人生最大の嘘を聞かれた杉咲は「小さい頃にポテトが好きで、母と一緒によく食べていたのですが、母はカリカリしたポテトよりフニャッとしたポテトが好きなので、喜んでもらいたくて母が見えないところでこっそりポテトを指でつぶして、『フニャッとしたポテトを見つけたよ!』って渡していました」と笑いながら明かした。

さらに生中継をご覧の全国の劇場のみなさん、これから映画をご覧になるみなさんへ「このような状況で、このような形で今日という日を迎えることができたことをきっとこれからも忘れることはないだろうなと感じています。この映画は胸に刺さるような衝撃の展開が待ち受けていますが、ラストの吉沢さん演じる、主人公の楓の表情からは痛々しさを感じつつも、どこか勇気をもらえるそんな映画になっているのではないかと思います。この映画を観た方が、日常生活では感じられないこと、映画を観た時にしか味わえない何かを受け取っていただけたらとてもうれしく思います。今日は観に来てくださった方々、本当にありがとうございます」とメッセージを送った。

最後は中継カメラを通して、全国の劇場の観客のみなさんへ、手を振り幕を閉じた。