反町隆史 福原遥 WOWOWオリジナルドラマ『今どきの若いモンは』完成報告会
2022年3月20日(日)に行われた、WOWOWオリジナルドラマ『今どきの若いモンは』の完成報告会に反町隆史と福原遥が出席した。
就活生やビジネスマンの間で絶大な共感を生み、第1話がTwitterで 25 万いいね!を超えた吉谷光平氏の漫画『今どきの若いモンは』を原作とするお仕事ショートドラマで、反町はこの作品の主役、“究極の上司”とも言える三ツ橋商事・営業2課の課長・石沢一役を、福原はその部下で、真っすぐすぎる新入社員の麦田歩役をそれぞれ演じた。
登壇した反町は、「今日はお集りいただきありがとうございます。石沢課長役、反町隆史です。実はこの作品を撮ったのがですね、去年の6月くらいでしたかね。新しい企画だな、というのがまずありまして、1時間というドラマではなくて、30分、20分というところを刻んでいくというところが、今どきにないドラマだな、というのがまずありました。今回、ちょっと特殊な課長役なんですけど、実は僕は「相棒」をやりながらの間だったので、ちょっと監督にもいろいろ演技指導があったかな?こうしたい、ああしたいと言いながら、すごくみなさんで楽しんでこの作品に臨めました。こうして完成できたことを本当にうれしく思っています。今日はよろしくお願いします」と挨拶。
続いて福原は、「みなさん、麦田歩役を演じさせていただきました、福原遥です。本日はお集りいただき、本当にありがとうございます。この作品は、原作も読ませていただいて、わたし自身も結構この漫画の作品に勇気だったりとか、あーがんばろう!って思えるような背中を押してもらえるような作品だったので、この作品に関われたということを本当にうれしく思っていて、新入社員の役なんですけど、何かを始めるときだったり、一人で一歩踏み出すときって、本当に不安だったりとか、勇気が必要だと思うんですけど、そんなときに、この作品を観ると、石沢課長がすごい温かい言葉をかけてくださったりとか、自分自身が包みこまれるような、素晴らしい作品だなってわたし自身がやりながら思っていたので、そういう部分をみなさんに感じていただけたらうれしいと思います。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶した。
主人公である“究極の上司”を演じた反町は、自身が演じた石沢がほかの上司と違う点を質問され、「大きな違いというのが、過去の自分の失敗から学んだことで部下の気持ちに立って話したりとか、説得したりとか、接したりするようになったんですね、石沢は。会社になるとどうしても会社という枠の中で上から目線だったりとか、会社の立場として言わなきゃいけないことがたくさんあると思うんですけど、そこは、相手の目線に立って物事をしゃべるというのが石沢かなと思います。その(石沢の)過去の話が僕すごく好きで、すごくいい話なんですね。ジンとするところが出てきたりするので、ぜひそこを楽しんでいただけたらなと思いますけどね」と答えた。
続いて、共感した点については「たくさんあるんですけども、石沢課長も順々に成長していくというところの過程があったので僕としては俳優としてやりやすかったのかなというのがありますけどね」と思いを吐露。
福原は、自身が演じた麦田について「麦田はすごく仕事に対してやる気だったり、前向きさはあるんですけど、やっぱり新人っていうのもあって、どこか自信がなかったりとか、不安でいっぱいで、自分じゃできないんじゃないかって考えちゃうような女の子だったんですけど、この作品を通して、徐々に石沢課長だったり、舟木先輩にいろんなやさしい言葉だったり、いろんなことを教えてもらって徐々に成長していく姿が映っているのかなと思うので、そういう部分を意識しながら演じさせていただきました。新社会人の方もそうですし、何かを始めるときって、社員さんとかに関わらず、わたしもそうですけど、みんな不安でいっぱいでスタートすると思うので何か始めようとか、些細なことでもいいんですけど、習いごとだったり、ちょっと勇気がないけど、どうしようと思っている方々に、麦田を照らし合わせながら、観ていただけたらうれしいなと思います」とコメント。
「今どきの若いモンは」と言われた経験について反町は、「仕事始めてからは、もうないんじゃないかな、と思いますけどね。ただ、もうちょっと学生のときとか、そういうときにはたぶんあったんじゃないかな、とは思いますけどね。学校の先輩というより、もうちょっと年配の方というか、先生なのか。ただね、若さゆえに、考えることっていうのはもうちょっと自分はあるんだよ、というところもあったりするじゃないですか。そういうなかでは、あまり聞いてなかった(笑)っていうのもありながらも、ちょっと大人になったときに、あーなるほどなというところだったりだとか。ただ目上の人の意見っていうのは、そのとき自分に言ってくださるものっていうのはすごく有り難い言葉として残っていることっていうのは多いと思いますので、このドラマで「今どきの若いモンは」というセリフがあるんですけども、やっぱりそこの部分がいちばん苦労したと言うか、できるだけ上から目線にならないように、相手のことを思って、共感できるような感じでっていうのは、監督とも話してました。(そのセリフの後にあるものが)一つのテーマでもあるので、「今どきの若いモンは」だけじゃなくて、その後に続く言葉を伝えるってことが大切なことなんじゃないかな、と思いますけど」と話した。
続いて、共演者からのメッセージが読み上げられた。
石沢と同期で営業部長の風間宏役を演じた萩原聖人さんからの初共演を喜ぶメッセージに反町は、「僕も萩原さんのドラマを観ていて、実は結構好きなんですよ、昔から。すごく芝居がリアリティがあるというか、なんか好きで、昔から観てたんですけどね。本当に同じ気持ちで、世代が一緒だったので。本当初めてだったんですね、お会いするのが。よく(今まで)一緒にならなかったなーと思いながらも、今回こうして一緒になったので、仲間の役でもあったので、それがまたちょっといいなという感じはありましたね」とリアクション。
同じく萩原聖人さんから福原に届いたメッセージで、LINEでのやりとりの漢字が「荻原さん」になっていることを暴露された福原は、「本当にすみません!本当に漢字が苦手なもので、ちょっと違うんですよね。本当に、申し訳ない。ちゃんと漢字を練習します」と恐縮した。
また、麦田の憧れの先輩である犬飼紗奈子役を演じた水崎綾女さんからのメッセージに福原は、「うれしいです。わたしも本当に支えてもらいながら、本当に綾女ちゃんはみんなのムードメーカーというか、みんなを本当に明るくしてくださって、わたし自身もそれに支えられながら、お芝居の相談とかもさせていただいたので、本当に感謝です」とコメント。
最後に、隣の部署である営業三課の課長、恵比寿良二役の藤井隆さんからのメッセージに反町は、「(藤井さんは)役者ではないんですけど、リアル感というのはなんかあるんですね。現場ですごく楽しかったですね。ちょっとした表情やしぐさや反応の仕方が。キャラ強めなんですけど、すごく微妙なバランスじゃないと成立しない役ではあるんですよね。キャラ強めなんですけど、何かどっかちょっとかわいらしいというか、どっか許せるところもなかったらいけない役だったりするので、そこの部分が、何かちょうどいいな、と思いながら見ていました」と話した。
続いて、Twitterで集まった言って欲しいセリフを各キャストが演じるコーナーで、「今どきの若いモンは、あんまりがんばりすぎるなよ」というセリフを披露した反町は、「ひと言、言わせてもらうんですけど」と切り出し、「がんばれよ、というのは言うと思うんですよね。でも、がんばりすぎるなよ、というのは、同じ状態で、いい状態を長く保てよ、ということでもあると思うので、僕も自分の娘には、あんまりがんばりすぎるなよ、というのはよく言いますね。なので、ものすごくよくわかります。すごくいい言葉だなと思います。がんばれよ、ということは言えるんですよね。がんばりすぎるなよ、というのは、コントロールしながら、いい状態を保ちながら向き合っていけよ、ということなので、本当にすごくいい言葉だなと思います」と自身の思いを語った。
福原は、緊張しながらも「毎日お疲れさまです。おいしいものいっぱい食べて、ゆっくり休んでください」というセリフを披露した。
報告会の最後に反町は、「原作あっての話だったんですけど、僕たちは現場で、原作を越えるように、熱くみんなと話し合いながらいろいろ葛藤しながら、作品をつくったつもりではいます。ぜひみなさんに応援していただいて、一人でも多くの方に観ていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします」と視聴者に向けてメッセージを送った。