「GO!GO! ラリーin 東北〜Classic car meeting〜」レポート
2022年10月1日(土)・2日(日)に、俳優・唐沢寿明が発起人となり、東北への復興支援を目的としたチャリティーイベント「GO!GO! ラリーin 東北〜Classic car meeting〜」が開催された。
本イベントは2019年に宮城で初開催し、日本各地や海外から様々なクラシックカーが120台以上集まり、東北の街を彩った。
唐沢は、妻で女優の山口智子を助手席に乗せて、沿道に集まる地元の方々との交流に笑顔を見せ、ゴール直後「自分たちの趣味に何か力になりたいという目的が加わると、意味が生まれることを2日間通して改めて感じました。コースを変えたりと工夫を凝らしてまた開催したいですね」と語っていたが、翌年以降コロナ禍で開催が延期となり、今回3年ぶりに待望の第2回目を開催。
霧がはれて青空が徐々に広がる中、最初のスタート地点の石巻市南浜マリーナで行われた開会式で、唐沢は発起人としてあいさつに立ち、参加者の前で「言いたいことがあったのですが全て市長に言われてしまいまして(笑)天気もだんだん良くなってきて、ちょうどクラシックカーには一番いい気候ではないかと思います。気をつけて安全に楽しんでください。コースも前回と色々違うコースになっていますので楽しんでいただけると思います。では頑張りましょう!」と呼びかけた。
今回も唐沢は自身の所有するポルシェ356スピードスター(1954年型)で助手席に妻の山口智子を乗せ、最初の目的地となる牡鹿半島へと出発した。
前回とはまた異なる、新しいルートを設定し、1日目は石巻市南浜マリーナ~牡鹿半島~女川町~旧大川小学校~美里町~仙台市を巡る。
2日目は仙台市~富谷市~大和町~大衡(おおひら)村~石巻市南浜マリーナと、石巻市をスタート&ゴールとして、宮城県の沿岸部と山間部という対比的なルートをクラシックカー108台が1、2日の2日間かけて約300kmを走行する。
途中、女川町では女川町観光協会の高橋正樹副会長へ記念品を贈呈。
「僕たちも微力ながら出来る限りの事をしたいなと思ってチャレンジをしています。今年に限らず、このイベントを長く続けていけたらいいなと心から思っています」と話し記念として、楓の木を植樹した。
また、旧大川小学校で献花を行い、唐沢と山口は手を合わせ、震災がもたらした被害を忘れずに伝えていけるようにと思いを馳せた。
1日目のゴールとなる仙台市ではこの日の結果発表と表彰式が行われ、大盛り上がりの中1日目は終了した。
朝から天候にも恵まれた2日目は、仙台市から最初の目的地・富谷市へ向けて各車スタート。
1日目とは対比的に山間部のルートになり、富谷市、大和町、大衡村のチェックポイントを走り抜けた。
宮城県の沿岸部と山間部を巡ってクラシックカー108台が2日間かけて約300kmを走行し、唐沢は助手席に山口を乗せ、大勢の観客に見守られる中ゴール。
3年ぶりの開催となった今回、2日間を無事に終え、安堵の表情を浮かべる唐沢は「石巻や女川などの震災の記憶が段々薄れてきているというお話を伺い、僕たちもこのようなイベントをできるだけ続けて、少しでも応援できるようなことをしたいと心から思いました」と開催に至った経緯を話し、人々との触れ合いを通して「地元の方々も素晴らしく本当に感動しました」と笑顔。最後は「このような経験が僕の宝物ですし、ありがたいです。またチャンスがありましたらぜひ出場していただけたらと思います。帰りも気をつけてお帰りください。ありがとうございました」と感謝を述べた。
■開催名称:「GO!GO!ラリー in 東北 〜 Classic car meeting 〜 」
■開催日:2022年10月1日(土)・2日(日)
■走行ルート
1日:石巻市南浜マリーナ → 牡鹿半島 → 女川町 → 旧大川小学校 → 美里町 → 仙台市
2日:仙台市 → 富谷市 → 大和町 → 大衡村 → 石巻市南浜マリーナ