杉咲花 カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』制作発表会見
2024年4月7日(日)に行われた、カンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』制作発表会見に杉咲花が出席した。
“記憶障害の脳外科医”という主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ、『アンメット ある脳外科医の日記』が、2024年4月15日(月)よる10時よりスタートする。
主演・川内ミヤビ役を務める杉咲は「こんにちは、川内ミヤビを演じます杉咲花です。今日はお集まりいただきありがとうございます。よろしくお願いします」と挨拶し、この作品にかける思いを「今日までアンメットに関わる方々と何百時間、アンメットについて言葉を交わしてきただろうと思うと、ちょっと胸の中がジーンとするような気持ちになるのですが、個人的には一昨年、プロデューサーの米田さんと初めてお会いして、原作に出会って、映像化するにあたっての熱を帯びた思いを伝えてくださって。そこから本当に素晴らしい制作陣の方々が集まって今日まで過ごしてきたんですけれど、すでにとんでもなく素敵なシーンが沢山収められているように感じていて、もうすぐそれが放送されるんだなと思うと、なんだか息が速くなるような気持ちです」と語った。
撮影現場の雰囲気について「すごく素敵な現場です。みんな仲良しですし、毎日現場に行くのが本当に楽しみで。自分にとっては結構初めての現象なんですけれど、自分も含めた全ての方々が緊張感を持たれているように感じて。今回の現場でも本番に向かっていくにあたって、すごく緊張してきて心臓の鼓動を録音部さんが拾ってしまうとおっしゃって、マイクを下げられるみたいなことがあるぐらい緊張して。それがコンプレックスに思う時期もあったのですが、皆さんの姿を見ていてやっぱりそれだけナイーブに役と向き合っているからこそだと、そういう状態でしかたどり着けない領域があるんだっていうことを目の前で感じて光を見つけられたような気持ちです」とコメント。
また、アンメット=満たされないという意味の反対で、最近満たされたことを聞かれると「ミヤビが日記を書くシーンは、実際に手書きで書いているのですが、本番中に私が漢字を間違えてしまい、手元の寄りがあったので、もう1回やり直さなきゃいけないとなって。裏写りがあるので、裏のページもびっしり全部書き直さなきゃいけないことになって、かなり現場をお待たせする状況が生まれてしまったのですが、誰1人としてそこにいるスタッフさん達が嫌な顔をせず、『コーヒー休憩ですね』と監督がおっしゃって、スタッフさん達がコーヒー持ってきて、みんなに配って待っていてくださって。なんて優しい現場なのだろうと思って心が満たされました」と明かし、最後はキャストを代表して「私は昨今を生きていて不安なことだらけだなって感じたりしていて、そんな方はきっと多いと思うんです。アンメットというのは直訳すると“満たされない”っていう意味なんですけれど、例えば自分が恐怖に感じることとか、拙いところとか苦手なことを側にいる人が理解しようとしたり、想像しようとしてくれるだけで、自分のことをもう少しだけ受け入れてみようと思えたり、明日のことを考えてみようって思えるんじゃないかなって思っていて。そんなふうに光に包み込まれるようなドラマになったらいいなと思っています。本当にアンメットに関わる人々全員が血のにじむような思いで日々を過ごしていて、そこにすごく労力を費やさなければいけなかったとしても、いいものになるなら険しい道を選ぶような、そんな気概のある現場で、ものづくりができていることを幸せに感じる日々です。今までもこれからも、本当に沢山のドラマが作られてきたと思うんですけれど、指折りの傑作を作りたいなんて恥じらいもなく言ってみたいなという気持ちです。ぜひ期待していてもらえると嬉しいです。今日は来てくださってありがとうございました」とメッセージを送った。