杉咲花 映画『片思い世界』大ヒット御礼舞台挨拶
2025年4月30日(水)に行われた、映画『片思い世界』大ヒット御礼舞台挨拶に杉咲花が出席した。
『花束みたいな恋をした』以降、ドラマだけでなく『怪物』(第76回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞)、『クレイジークルーズ』(Netflix)、最新作『ファーストキス 1ST KISS』など映画でも精力的に活動する脚本家・坂元裕二氏が新たに書き下ろした『片思い世界』が4月4日より公開され、約1ヶ月を経てネタバレも解禁されるなど現在も絶賛公開中。
トリプル主演の片石優花役を演じる杉咲は「こんばんは。優花を演じました杉咲花です。今日は劇場に足を運んでくださってありがとうございます。本当に沢山の方々が感想を送ってくださったりして、届いているんだなっていうことを実感して嬉しく思っています。今日はよろしくお願いします」と話し、撮影を振り返って「(作品を)作る人達の間で流れる温度っていうのは、スクリーンの中に映り込むものだと思うので、12年間ずっと過ごしてきた2人(相楽美咲役の広瀬すずさん、阿澄さくら役の清原果耶さん)との時間を何よりも大事にしたいなっていう気持ちがあって。何回も2人とご飯に行きましたし、そういう時間も全て、個人としても役にとってもいい作用があったなって感じます。とにかく2人のことを心の底から大事にしたいっていう、その気持ちが一番大きかったです」とコメント。
おすすめのシーンを聞かれると「個人的にmoonridersさんが大好きで、駒沢公園のシーンは胸熱でしたね。実際に生演奏を聴けて、本当に音楽もユニークで優しさがあって、聞くだけで、束の間の休息じゃないですけれど、ほっとするような時間だったなって思います」と答え、最後に「本当にかけがえのない2人と、そして片思いチームの皆さんと、踏ん張って、踏ん張ってこの撮影をやってきたのですが、この映画に映っている、ほんの小さな仕草や、たった一言のセリフとか、風景とかが、ちょっとでも観てくださる皆様の暮らしと接点を持っていたらいいなという気持ちで関わっていました。ほんの一瞬の自然の交わりや、吐息1つとかで苦しめてしまったり、苦しくなってしまうようなことがある日々の中で、自分とか他者のことが怪物に見えちゃうような瞬間ってある気がするんですけれど、でも本当は自分達はたった1人1人のちっぽけな人間で、そういう苦しみの根源にあるものって、他者と関わり合いたいとか、自分の暮らしをもっと豊かなものにしたいとか、そういうピュアな気持ちから来るものなんじゃないかなって思います。この映画の中で、そういう怒りとか悲しみの奥底にあるものを1つの形として描けていたら嬉しいなと思います。今日は観に来てくださってありがとうございました」とメッセージを送った。