Message 2012
イベントレポート03
永瀬くん「帰宅困難区域が故郷という方もたくさんいらっしゃると思うのですが、仮説住宅に移り住んだ人々の心のケアや人間関係のケアはどういう対策がなされているのですか?」
橋「育ってきた環境や景色も含めての故郷です。一度失ったものを取り戻すのはとても難しい。そしていつまでも過去に執着していては前に進めません。新しいコミュニティをどうやって作るのか?これから始めていかなければならない、とても難しい問題です。」
最後に橋本さんは
「被災地の復興を通じて、日本全体をどう活性化していくかも大切になってきます。私たち日本人の国民性が問われているのではないでしょうか。」
と私たちに投げかけて、授業を締めくくりました。
授業の後は、菅野さんが昨年に引き続き、陸前高田市長さんを訪問した様子や高田保育所の子どもたちと遊ぶ様子のVTRが上映され、現地で感じたことを話しました。
菅野さんは
「陸前高田市では瓦礫がものすごいスピードでなくなっていて、前に進もうとする方々の力はすごいなと思いました。しかしその反面、問題が目に見えなくなっている、実感しにくくなっていることが問題だなと感じました。」
と実際に足を運んだからこそわかる現状を私たちに伝えました。
「機会があったらご自身で足を運んでみてもらいたいです。行って食事をするだけでも励みになって経済の活性化に繋がるので、みんなで工夫して震災のことを忘れないようにすることが大切なのかなと思いました。」
と振り返りました。
この日、陸前高田市の皆様をご招待し、お越し頂きました。
そして、なんとVTRに出演して下さった高田保育所の先生を菅野さんに内緒でご招待していて、保育所の子どもたちからのメッセージカードを届けて下さいました。
先生の
「七夕の短冊に『美穂さんに会いたい』と願い事を書いた子どもたちもいたので、また会いに来てください。」
という言葉に
「必ず行きます!」
と言って涙ぐむ菅野さん。
菅野さんと保育所の皆さんの信頼関係が垣間見えた場面でした。サプライズ大成功!!
そしてここで、江角さんが仕事の都合で退場となりました。
「今日はどうしても仕事の都合で出てしまうのですが、もっと居たかったです。これからも元気の出る番組をお届けしたいと思いますので温かく応援してください。」
と挨拶し、陸前高田市の皆様がいらっしゃるお席の前を通って退場しました。